2011年08月18日

存続の危機

存続の危機

この世の中、役目を終えたものの運命は大抵消え去るのが一般的です。それが人工物であれば人が努力や工夫をせずにいれば尚更です。

名古屋栄にある”名古屋テレビ塔”が存続の危機!
日本で初めてアナログのテレビ電波放送を発信した歴史的建造物です。しかし、時代は地上デジタル放送の時代を迎え名古屋テレビ塔は2011年7月24日でアナログ放送の電波塔としての役割を終えました。

存続させるとしても現代の展望台としては高さが低すぎるし、これといった見処がないので観光地としての収益もさほど期待できそうにありません。

収益問題の解決方法
地デジ化によるアナログ放送の停波後は(2011年までの)年間3億円の収入のうち、約3割に当たるテレビ局のアンテナ設置料などの収入1億円が入らなくなるため、さらなる収入確保のためにアナログ放送機器スペースを撤去することで生じるスペースを飲食や物販を販売する店へと転換するリニューアル計画を2011年夏の着工、2013年の完了を目標に策定しているそうです。

残された問題
事業費35億円のうち、耐震改修費の15億円を「民間での資金調達では限界」という理由で、出資者である愛知県と名古屋市に対して公的支援を求めたのですが、名古屋市は「税金(公的支援)投入は市民の理解が必要」として回答せず、6月16日の会社役員会の際は基本計画の延長及び規模の見直しを求めたそうですが、この計画が承認されない場合「行政・市民の支えがなければ存続は難しく、解体もあり得る」とのことでした。

名古屋市長の意見
しかし出資者である名古屋市の代表(株主)である(現)名古屋市長の河村たかし氏は、2011年6月の定例議会で存続することを明言し「市長としてテレビ塔を取り壊すつもりはない。久屋大通公園を含め、名古屋のシンボルとして大いに盛り上げていきたい」と発言したそうですが公的資金の投入に対しては否定的で民間の買い上げを望んでいるらしい。

今後の動き
テレビ塔の次回の塗り替えが2012年の予定になっているものの、アナログ放送終了後の収入が不明瞭な点と存廃問題で、行われるか否か不明だそうです。東日本大震災と円高による民間企業の収益悪化で益々やばいです。
いっそのこと”産業文化遺産”に認定してもらえるよう活動してその経済効果の恩恵を受けられる仕組みを作ればいいのに。
でも・・・いまいちインパクト弱いなあ・・・何か良い知恵ありませんかねえ。




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Posted by 御船 郷 at 09:35│Comments(0)日記
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